「もう、無理かもしれない」
夫のギャンブルが原因で、何度も頭に浮かんだ「離婚」の二文字。
来る日も来る日も嘘と借金に振り回され、夫の顔色をうかがう毎日に、心も体も完全に疲れ果てていました。
そんな藁にもすがる思いでインターネットを検索し、たどり着いたのが「ギャマノン」です。
この記事では、離婚寸前だった私が実際にギャマノンに参加し、そこで何を見て、何を感じ、そしてどのような決断を下したのか、ありのままの体験談と口コミを具体的にお話しします。
もしあなたが今、出口のないトンネルの中で一人で苦しんでいるのなら、この記事があなたの心を少しでも軽くするきっかけになるかもしれません。
結論としてギャマノンは離婚を回避する魔法の場所ではないという真実
最初に、この記事を読んでくださっているあなたが一番知りたいであろう結論からお伝えします。
ギャマノンは、参加すればパートナーのギャンブルが必ず治り、離婚を100%回避できるという魔法のような場所ではありません。
私自身、ギャマノンと出会ったことで、最終的に自分の人生を第一に考え、夫との関係に一つの区切りをつける決断をしました。
しかし、それは決して不幸な結末ではありませんでした。
むしろ、自分自身の人生を取り戻すための、希望に満ちた新たな一歩だったのです。
私がギャマノンに参加して最終的に離婚という決断を下した理由
私がギャマノンに通い始めて最も大きく変わったのは、「夫のギャンブル問題」と「自分の人生の問題」を切り離して考えられるようになったことです。
それまでの私は、夫がギャンブルをするのは私のせいではないか、私がもっとしっかり監視していれば、私がもっと稼いでいればと、無意識のうちに自分を責め続けていました。
しかし、ギャマノンで同じ苦しみを持つ仲間たちの話を聞くうちに、これはギャンブル依存症という病気の問題であり、私の愛情や努力でコントロールできるものではないと心から理解できたのです。
その結果、私は夫を責めることも、自分を責めることもやめ、自分の人生をどう生きたいのかを冷静に見つめ直すことができました。
そして、私の幸せのためには、彼と離れて生きることが最善の道だと、前向きな気持ちで離婚という決断を下すことができたのです。
ギャンブル依存症の家族が抱くギャマノンの口コミとの大きなギャップ
インターネットでギャマノンの口コミを検索すると、「家族が変われば本人も変わる」「希望が持てた」といったポジティブな言葉が多く見つかるかもしれません。
もちろんそれは事実の一面であり、実際にそういったケースも存在します。
しかし、私が実際に参加して感じたのは、ギャマノンは誰かを変えるための場所ではなく、まず自分自身が回復するための場所だということです。
他者への期待を手放し、どんな状況でも揺らがない自分自身の心の平穏を取り戻すことが最優先なのです。
この根本的な目的を理解しないまま参加すると、「毎週通っているのに、夫のギャンブルが全くやまない」という期待とのギャップに苦しむことになるかもしれません。
ギャマノンの本当の価値は、状況を無理やり変えることではなく、どんな状況でも穏やかに生きていける自分になるための学びにあるのです。
離婚か関係修復かではなく自分の人生の主導権を取り戻すための場所
ギャマノンに通うまで、私の選択肢は「夫のギャンブルに涙ながらに耐え続ける」か「全てを投げ出して離婚する」かの二つしかありませんでした。
どちらを選んでも不幸しかない、まさに八方ふさがりの状態だったのです。
しかし、ミーティングに通い、様々な人の話を聞く中で、もっと多くの選択肢があることに気づかされました。
大切なのは、離婚するかどうかではなく、私が私の人生の主導権をしっかりと握ること。
夫の行動に一喜一憂し、感情をジェットコースターのように揺さぶられるのではなく、自分の感情や行動は自分で決めるという強さをギャマノンは教えてくれました。
結果的に離婚を選んだ人もいれば、別居という選択をした人、関係を再構築する道を選んだ人もいます。
どれが正解というわけではなく、自分で考え、自分で選び取った道であるという事実が何よりも重要なのです。
離婚寸前だった私が初めて体験したギャマノンの口コミと実際の雰囲気
離婚届をテーブルに置いたあの日、私はインターネットで偶然見つけたギャマノンの会場へ向かいました。
ドアを開けるまでは、何をされるのか、どんな人たちがいるのかと不安で心臓が張り裂けそうでした。
ここでは、私が実際に体験したミーティングの雰囲気や、ネットの口コミだけでは決してわからなかったリアルな様子をお伝えします。
初めてギャマノンのミーティング会場のドアを開ける前の大きな不安と中の様子
私が訪れたのは、地域の公民館の一室でした。
古い木のドアの前で何度もためらい、「やっぱり帰ろうか」と本気で思ったほどです。
勇気を振り絞ってドアを開けると、そこには10人ほどの女性がパイプ椅子に座り、静かにお茶を飲んでいました。
想像していたような暗く重苦しい雰囲気では全くなく、むしろ穏やかで、温かいお茶の湯気が立つような、不思議と安心できる空間でした。
年齢も服装もバラバラでしたが、皆どこか同じ種類の疲れと、そしてそれを乗り越えようとする静かな強さを瞳の奥に宿しているように見えました。
受付の女性が「よくいらっしゃいましたね」と優しく声をかけてくれた時、何年も張り詰めていた心の糸が少しだけ溶けていくのを感じました。
言いっぱなし聞きっぱなしというギャマノンのルールがもたらした衝撃的な効果
ギャマノンのミーティングには「言いっぱなし、聞きっぱなし」という絶対的なルールがあります。
これは、誰かが話している間、他の人はアドバイスも、評価も、質問さえもしてはいけない、という決まりです。
ただ、ひたすらその人の言葉に耳を傾けるのです。
最初は戸惑いましたが、自分の番が来て、夫への怒りや自分の情けなさ、将来への底知れぬ不安を誰にも遮られることなく吐き出した時、自分でも驚くほど涙が止まらなくなりました。
誰かに「こうすればいい」「あなたのここが悪い」と解決策を提示されるのではなく、ただただ自分の感情を丸ごと受け止めてもらえたという経験は、それまで誰にも理解されないと孤立していた私にとって、何よりの救いとなりました。
様々な境遇の仲間たちから直接聞いたリアルな口コミや離婚に関する体験談
ミーティングでは、本当に様々な人の話を聞くことができました。
- 何十年も夫のギャンブルに苦しみ、今は穏やかな日々を取り戻した大先輩の話
- 最近、息子のオンラインカジノでの借金が発覚して絶望しているお母さんの話
- 離婚を決意し、新しい人生を力強く歩み始めている人の話
ネットの文章とは違う、生身の人間の口から語られる体験談は、一つ一つが重く、そして深く心に響きました。
特に、離婚を選んだ人が「後悔はしていない。辛かったけど、自分の人生を生きている今が一番幸せ」と穏やかに語る姿は、離婚をネガティブなものとしか捉えられていなかった私の価値観を大きく揺さぶりました。
ギャマノンのミーティングで離婚の具体的な悩みを話しても良いのかという疑問
夫のギャンブル問題は、あまりにもプライベートで、親しい友人や親にさえ全てを打ち明けるのは難しいものです。
ましてや、借金や暴力、離婚という深刻な悩みを、見ず知らずの他人の前で話すことに強い抵抗を感じる人も多いでしょう。
ここでは、ギャマノンという場所が、いかに安全で、離婚の悩みも安心して話せる場所であるかについてお伝えします。
借金や暴力など離婚に直結する悩みを安心して話せる匿名性の重要性
ギャマノンのミーティングは、本名や住所、職業などを名乗る必要がありません。
多くは下の名前だけのニックネームで呼び合います。
この「アノニミティ(匿名性)」と呼ばれるルールが、心の鎧を脱ぐための大きな助けとなります。
夫が作った借金の具体的な金額、隠されてきた嘘の数々、時には手が出てしまったことなど、世間体を気にしては到底話せないような深刻な内容も、ここでは安心して話すことができます。
誰もあなたの素性を知らないからこそ、心の奥底に溜め込んだ澱のような感情を、ありのままに吐き出すことができるのです。
この「安全な場所」があるというだけで、日々のプレッシャーから少しだけ解放されるのを感じるはずです。
他の参加者が経験した離婚に関する口コミや多様な経験から深く学ぶこと
ミーティングで話される離婚に関する話は、本当に多種多様です。
弁護士を立てて財産分与や慰謝料を徹底的に戦った人の話、子どもの精神的な安定を最優先に考え、面会交流で譲歩した人の話、離婚後も元パートナーの回復を願い続ける人の話。
一つとして同じケースはありません。
それらの話を聞くことで、「離婚とはこうあるべきだ」という自分の凝り固まった固定観念が打ち砕かれていきます。
そして、自分自身の状況を客観的に見つめ直し、自分と子どもにとって最善の選択肢は何かを多角的に考えるためのヒントを得ることができるのです。
これは、法律書やネット記事を読むだけでは決して得られない、生きた知恵そのものです。
誰にもジャッジされず共感してもらえる空間で本音を語ることの価値
「なんでそんなギャンブルする人と結婚したの?」「もっと早く別れればよかったのに」
ギャンブル問題を勇気を出して打ち明けた時、善意からだとはわかっていても、このような言葉に深く傷ついた経験はありませんか。
ギャマノンでは、誰もあなたの決断や過去をジャッジ(評価・批判)しません。
なぜなら、ここにいる全員が、理屈では説明できない複雑な感情や状況を痛いほど経験してきたからです。
「辛かったね」「よく頑張ってきたね」という言葉にはならない共感が、その場の空気全体に満ちています。
この無条件の受容を体験することで、自分を責める気持ちが和らぎ、初めて自分自身を労わることができるようになるのです。
ギャンブルが原因の離婚問題と向き合う中でギャマノンが教えてくれた大切な考え方
ギャマノンに通う中で、私は離婚という問題だけでなく、人として生きていく上で非常に大切な考え方をいくつも学びました。
それは、依存症家族という特殊な状況下だけでなく、あらゆる人間関係に応用できる普遍的な知恵でした。
ここでは、私の人生を大きく変えた3つの教えについてお話しします。
ギャマノンで学んだ3つの大切なこと
1. パートナーの問題は自分のせいではないと知ること
2. まずは自分自身を大切にすること
3. 愛情と問題の肩代わり(イネイブリング)は違うと理解すること
パートナーのギャンブル問題は決して私のせいではないと心から気づかされた瞬間
私はずっと、夫がギャンブルにのめり込むのは、私が妻として至らないからだと思い込んでいました。
もっと美味しいご飯を作れば、もっと家庭を楽しくすれば、彼はギャンブルをやめてくれるかもしれないと、必死でした。
しかし、ギャマノンでは「私たちはギャンブルという病気の原因ではなかったし、それを治すこともできない」という言葉を何度も耳にします。
最初は受け入れられませんでしたが、仲間たちの話を聞くうちに、これが真実なのだと腑に落ちました。
私がどれだけ努力しても、他人の病気を治せるわけではないのです。
この気づきは、鉛のように重い十字架を背中から降ろすような、大きな解放感をもたらしてくれました。
自分自身を大切にすることから全ての問題解決が始まるという第一歩
夫の借金返済のために自分の貯金を切り崩し、夫の機嫌を損ねないように常に顔色を窺い、自分の欲しいものややりたいことは全て後回し。
いつの間にか、私の人生は夫のギャンブル問題に完全に支配されていました。
ギャマノンは、そんな私に「まず、自分を大切にしなさい」と教えてくれました。
美味しいものを食べる、好きな音楽を聴く、ゆっくりお風呂に入る。
そんな些細なことでいいのです。
自分自身を労わり、心のエネルギーを充電すること。
自分が満たされて初めて、複雑な問題に冷静に向き合う力が湧いてくるのです。
この考え方は、私の行動基準を180度変えました。
愛情と借金の肩代わりや嘘の後始末は全く違うという厳しいけれど温かい教え
夫に泣きつかれると、「これが最後だから」と自分に言い聞かせ、消費者金融に頭を下げてお金を借りたことが何度もありました。
職場や親への嘘の電話もしました。
それが愛情であり、家族として当然の助けだと思い込んでいたのです。
しかし、ギャマノンでは、そうした行為は「イネイブリング(enabling)」と呼ばれ、本人の回復をかえって妨げる行為だと学びました。
イネイブリングとは、問題行動を起こしている本人が、その行動の結果から生じる痛みを経験する機会を奪ってしまう手助けのことです。
愛情があるからこそ、時には突き放し、本人が問題の責任を取るのを見守る強さが必要なのだと。
これは非常に厳しい教えでしたが、本当の意味で相手のためを思うとはどういうことかを深く考えさせられるきっかけとなりました。
ギャマノンのリアルな口コミでよく見るギャンブル依存症者本人への影響
ギャマノンはギャンブル依存症に悩む人の家族や友人のためのグループですが、家族が変わることで、依存症者本人に間接的な影響を与えることがあります。
もちろん、必ずしも良い方向に進むとは限りません。
ここでは、私がギャマノンに参加したことで、夫との関係や彼の態度にどのような変化があったのか、リアルな口コミも交えてお話しします。
家族が毅然とした態度を取ることで本人に与える影響についての口コミ
ギャマノンに通い始めた私が最初にしたことは、借金の肩代わりを一切やめること、そしてギャンブルのためのお金はびた一文渡さないと宣言することでした。
当然、夫は激しく抵抗し、「冷たい人間だ」「家族じゃないのか」と私を罵りました。
しかし、私が泣きもせず、騒ぎもせず、ただ静かに「それはできません」と繰り返すうちに、夫は少しずつ変わっていきました。
これまでのように、騒げば私がお金を出してくれるというパターンが通用しなくなったのです。
他の仲間の口コミでも、「家族が財布のひもを固く締めたら、本人がようやく自分の問題だと認識し始めた」「後始末を一切しなくなったら、自分で何とかしようと考えだした」といった話は非常によく聞きます。
私がギャマノンで変わってからの夫の態度の変化と離婚に至るまでの道のり
私が自分を大切にし始め、夫のギャンブルに振り回されなくなると、家の空気が変わりました。
私が穏やかでいる時間が増えたのです。
夫は、私の変化に戸惑いながらも、どこか居心地の悪さを感じていたようです。
私という「便利な後始末屋」を失った彼は、いよいよ追い詰められ、一度だけですが、依存症者本人のための自助グループである「ギャンブラーズ・アノニマス(GA)」に足を運びました。
しかし、彼の回復への道は長く、その後もスリップ(再発)を繰り返しました。
私は、彼の回復を待ち続ける人生ではなく、自分の人生を歩むことを選び、最終的に離婚という道に進むことになりました。
家族の変化が、必ずしも本人の完全な回復に直結するわけではない、という現実もまた、ギャマノンで学んだことの一つです。
ギャンブル依存症の本人を無理やり変えようとしないことの本当の意味
ギャマノンに参加する人の多くが、最初は「パートナー(夫、妻、息子など)をギャンブルからやめさせたい」という思いを抱いています。
私もそうでした。
しかし、ミーティングを重ねるうちに、他人を変えることは誰にもできないという、シンプルで揺るぎない事実に直面します。
変えられるのは、自分自身の考え方と行動だけです。
そして、皮肉なことに、相手を変えようとするのをやめた時、初めて相手が変わる可能性が生まれるのです。
過剰な期待やコントロールを手放し、相手の人生は相手のものだと尊重する。
たとえその結果が離婚という形になったとしても、それはお互いの人生にとって健全なステップなのだと、今なら心からそう思えます。
ギャマノンに通い続けたけれど離婚に至るケースに関するリアルな口コミ
希望を持ってギャマノンに通い始めたものの、残念ながら関係が修復できず、離婚という道を選ぶことになるケースも少なくありません。
しかし、それは決して「失敗」ではありません。
むしろ、自分らしい人生を取り戻すための、勇気ある一歩である場合がほとんどです。
ここでは、離婚を選んだ仲間たちの話や、その決断がもたらしたものについてお伝えします。
回復を信じ続けたけれど最終的に自分の幸せのために離婚を選んだ仲間の話
ミーティングで出会ったある女性は、10年以上も夫の回復を信じて支え続けていました。
夫も一時はギャンブルをやめていましたが、大きなスリップをきっかけに、彼女の心は完全に折れてしまいました。
彼女は涙ながらに「もう疲れました。彼の人生の責任を負うのはもうやめます。これからは、自分のために生きたい」と語りました。
その言葉に、誰も彼女を責めませんでした。
むしろ、「よく決心したね」「あなたは十分に頑張ったよ」と、皆が彼女の決断を尊重し、温かく受け入れていました。
彼女の姿を見て、我慢の限界まで耐えることだけが美徳ではないのだと、強く感じました。
ギャマノンは離婚という厳しい決断を後押ししてくれる場所でもあるという事実
ギャマノンは、壊れた関係を無理やり修復させようとはしません。
むしろ、あなたが自分自身にとって最善の道は何かを冷静に考えるための、安全な環境を提供してくれます。
そこで仲間たちの様々な経験談を聞き、自分の気持ちを整理していく中で、「離婚」が最も健全な選択肢だと気づくことがあります。
誰にも相談できず一人で抱え込んでいたら、罪悪感や世間体から決断できなかったかもしれません。
しかし、同じ痛みを知る仲間たちが「あなたの人生なのだから、あなたが幸せになることを選んでいいんだよ」と背中を押してくれることで、前に進む勇気がもらえるのです。
不幸な終わりではない幸せになるための離婚という前向きな選択肢の存在
世間では「離婚=不幸、失敗」というイメージが根強くあります。
しかし、ギャンブル依存症の家族にとっては、離婚が地獄のような日々からの解放であり、新しい人生の始まりとなるケースが非常に多いのです。
私が知る限りでも、離婚後に生き生きとした表情を取り戻し、新しい仕事や趣味を見つけて輝いている仲間がたくさんいます。
彼女たちは口を揃えて言います。
「あの決断は間違っていなかった」と。
ギャマノンは、離婚を単なる関係の終わりではなく、自分自身が幸せになるためのポジティブな選択肢なのだと教えてくれる場所でもあるのです。
離婚後の私の生活の支えになったギャマノンの仲間と共有した口コミの力
離婚届を提出した後も、私のギャマノン通いは続きました。
問題の渦中にいる時だけでなく、人生の新しいステージに進んでからも、ギャマノンは私にとってかけがえのない場所であり続けています。
ここでは、離婚後の生活において、ギャマノンがどのように私の支えとなったかをお話しします。
離婚という大きな決断を乗り越えた後もギャマノンに通い続ける本当の意味
離婚が成立した直後は、大きな解放感と同時に、言いようのない喪失感や、一人で生きていくことへの漠然とした不安に襲われました。
そんな時、ミーティングに行くと、いつもと変わらず仲間たちが温かく迎えてくれました。
元夫のギャンブル問題から解放された今、私が話すのは、新しい仕事の悩みや、将来のこと、時には恋愛の話です。
問題の種類は変わっても、自分の弱さや不安を正直に分かち合い、受け止めてもらえるこの場所は、私にとって心の安全基地のような存在です。
人生の様々な局面で、立ち返る場所があるという安心感は、何物にも代えがたい宝物です。
同じ痛みを知る仲間がいるという心強さと離婚後の口コミの共有
離婚後、友人たちから「自由になってよかったね」「これから楽しみだね」と励まされる一方で、どこか寂しさを感じることもありました。
ギャンブル依存症の家族が経験する、あの骨の髄まで蝕まれるような苦しみは、経験した者でなければ本当の意味では理解できないからです。
ギャマノンの仲間たちは、離婚後の生活でふと思い出す辛い記憶や、元パートナーへの複雑な感情も、「わかるよ」の一言で受け止めてくれます。
離婚後の生活に関するリアルな口コミ、例えば子どもの面会交流での注意点や、法的な手続きで困ったことなどを共有し合えるのも、非常に心強いです。
ギャンブル問題から完全に解放されて始まる新しい人生の第一歩
かつての私は、常に頭のどこかで夫のギャンブルのことを考えていました。
給料日は無事に帰ってくるだろうか、携帯電話に知らない番号から着信はないだろうか、と。
離婚して、その呪縛から完全に解放された時の晴れやかな気持ちは、今でも忘れられません。
自分の時間とお金を、自分のためだけに使える。
ただそれだけのことが、こんなにも幸せなことなのだと実感しました。
ギャマノンは、私にその自由を取り戻す勇気をくれました。
もし、あのまま我慢し続けていたら、きっと今の穏やかな日々はなかったでしょう。
ギャマノンに関する口コミで初心者が抱きがちな誤解や注意点について
これからギャマノンに参加してみようかと考えている方の中には、様々な不安や疑問があるかと思います。
特に、インターネットの断片的な口コミだけでは、実態がわからず誤解してしまうこともあるでしょう。
ここでは、私自身も参加前に抱いていた代表的な誤解と、その真実について解説します。
ギャマノンは特定の宗教団体ではないこととその活動内容の真実
「ギャマノン」という名前や、ミーティングで「ハイヤーパワー(自分を超えた大きな力)」といった言葉が使われることから、特定の宗教団体ではないかと心配される方がいますが、それは全くの誤解です。
ギャマノンは、いかなる宗教、宗派、政党、団体、機関にも縛られていません。
ここで言う「ハイヤーパワー」とは、特定の神様のような存在を指す人もいれば、グループの仲間のことだと捉える人、あるいは大自然や宇宙の法則だと考える人もいます。
何を信じるかは個人の自由であり、無神論者であっても全く問題なく参加できます。
活動内容は、あくまでミーティングでの体験談の分かち合いが中心です。
会費は基本的に無料であることと献金の本当の意味についての詳しい説明
ギャマノンの参加に、会費や登録料は一切かかりません。
ミーティングは、参加者の自由な献金のみで運営されています。
ミーティングの最後に袋が回ってきて、任意で小銭などを入れますが、強制は全くありません。
経済的に苦しい状況にある人が多いことを皆が理解しているので、献金ができないからといって気まずい思いをすることもありません。
この献金は、会場費やお茶代、パンフレットの印刷代などに使われます。
あくまで、この場所を維持していくために、自分のできる範囲で協力するという相互扶助の精神に基づいたものです。
ミーティングで話したプライバシーは厳守されるので安心して参加できるという事実
ミーティングで話された内容は、その部屋の外に持ち出してはならないという「アノニミティ(匿名性)」のルールが徹底されています。
誰が、いつ、どこで、何を話したか、一切口外してはなりません。
この鉄のルールがあるからこそ、参加者は自分の最もプライベートで深刻な悩みを打ち明けることができるのです。
私も最初は半信半疑でしたが、長年通う中で、このルールが一度も破られたことがないという信頼感が、グループの安全性を支えているのだと実感しています。
あなたの秘密が外部に漏れる心配は全くありません。
ギャンブルが原因の離婚で悩むあなたが今日からできるギャマノンへの第一歩
ここまで読んでくださり、少しでもギャマノンに興味を持たれたかもしれません。
しかし、未知の場所へ最初の一歩を踏み出すのは、とても勇気がいることです。
最後に、離婚問題で疲れ果てたあなたが、今日からでもできる具体的なアクションをいくつかご紹介します。
大丈夫、あなたはもう一人ではありません。
ギャマノン日本の公式サイトでのミーティング会場の探し方の具体的な手順
まずはお近くにミーティング会場があるか調べてみましょう。
ほんの数分で終わる簡単な作業です。
- 検索エンジンで「ギャマノン 日本」と検索し、公式ウェブサイトを開きます。
- サイトの上部やメニューにある「グループ案内」や「ミーティング会場」といったページをクリックします。
- あなたの住んでいる都道府県や地域を選択すると、会場のリストが表示されます。
- 曜日や時間、会場の地図などが詳しく掲載されていますので、ご自身の都合に合う場所を探してみてください。
ほとんどのグループは事前の予約や連絡は不要ですので、開催日時に直接会場に行けば参加することができます。
まずはサイトを覗いてみるだけでも、大きな一歩です。
自宅から参加できるオンラインミーティングという非常に参加しやすい選択肢の紹介
「近くに会場がない」「子どもが小さくて家を空けられない」「対面での参加はまだ勇気が出ない」という方も、全く問題ありません。
今は、オンラインミーティングという素晴らしい選択肢があります。
Zoomなどのツールを使い、自宅からパソコンやスマートフォンで参加することができます。
公式サイトにもオンラインミーティングのスケジュールが掲載されています。
顔を出さずに音声だけの参加(カメラオフ)が可能なグループも多いので、対面よりもずっとハードルが低いと感じるかもしれません。
私も何度か参加しましたが、場所は違えど、そこで分かち合われる思いの熱量は、リアルの会場と何ら変わりませんでした。
まずは一度見学するだけでもあなたの心に大きな変化が繋がる可能性
ミーティングに参加したからといって、必ず話さなければならないわけではありません。
最初はただ座って、他の人の話を聞いているだけでも大丈夫です。
ミーティングの最初に「見学に来ました」と一言伝えれば、誰もあなたに話を強要することはありません。
ただその場にいて、空気を感じるだけでも、「自分と同じように苦しんでいる人がこんなにいるんだ」と知ることができます。
その事実は、暗闇の中で一人ぼっちだと思い込んでいるあなたの心に、小さな灯りをともしてくれるはずです。
もし迷っているなら、どうか一度だけ、そのドアを開けてみてください。
まとめ
長い時間、私の体験談にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
最後に、ギャンブルが原因の離婚問題で今も苦しんでいるあなたへ、私から心から伝えたいことをまとめます。
ギャマノンは離婚を回避する場所ではなく自分を取り戻すための場所であること
ギャマノンは、万能薬ではありません。
しかし、ギャンブルという病気に心を蝕まれ、自分を見失ってしまった人にとって、本来の自分を取り戻すための、最高の回復の場所です。
離婚するかしないか、その答えを他人に求めるのではなく、あなた自身の心の声を聞き、あなたが幸せになるための決断を下す力を与えてくれます。
その決断が、たとえ離婚であったとしても、それはあなたの新しい人生の輝かしいスタートになるはずです。
離婚の口コミを探すほど追い詰められているなら一度ギャマノンを訪れてほしいこと
この記事を最後まで読んでいるあなたは、きっと一人で悩み、たくさんの情報を探し、心身ともに疲れ果てていることでしょう。
その苦しみは、痛いほどよくわかります。
もし、あなたが藁にもすがる思いでいるのなら、どうか一度、ギャマノンのミーティングを訪れてみてください。
そこには、あなたの痛みを評価も批判もせずに理解し、黙って寄り添ってくれる仲間が必ずいます。
あなたの人生は、誰かの問題のために犠牲になるべきものではありません。
ギャンブル問題と離婚で揺れるあなたの未来はあなた自身が切り開くことができること
かつての私は、自分の人生は夫のギャンブル次第だと、完全に他人任せにしていました。
しかし、ギャマノンと出会い、自分の足で立つ強さを学びました。
未来は誰かに与えられるものではなく、自分で選び、作っていくものです。
離婚という選択も、そのための力強い一歩になり得ます。
どうか自分を責めないでください。
あなたは何も悪くありません。あなたは幸せになる権利があるのです。
そのことを、どうか忘れないでください。
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